高気密高断熱住宅で迎える3度目の冬で考える家づくりの反省点

高気密高断熱
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こんにちは!ど田舎に注文住宅に暮らすタメシロウです~
連日の石油高騰を見ていると、今後様々なエネルギーが値上がりしていくのではないか?
と思いますよね。

 

家を建てる時にエネルギーをなるべく使用しない地球にやさしい家=エコ住宅を建てるのは
住宅業界のスタンダートになりつつあると思います。(そうはいっても暖炉にも憧れはあります♡)
そんな私も設計士さんの影響で高気密高断熱住宅を建て、3度目の冬を迎えようとしていますが

正直、暮らしていて
高気密高断熱住宅暖かいわ~~~♡

と感じることはありません 笑 ごめんなさいww
その理由を改めて書きたいと思います。

高気密高断熱住宅建てるなら日陰立地はやめておけ

まあ、望んで日陰立地の土地を購入する方はいないですよね。
私たちも、もちろん太陽さんさんな日当たりのいい土地を希望していましたが…

極力予算を建物本体へ回したいということで、義実家の隣の畑をマイホーム土地として選びました。
建てる前の私は
日陰立地でも、高気密高断熱の家だとある程度暖かいんじゃないか

と本気で思っていました。

しかし、エコ住宅の基本は、夏場の太陽光(西日)を遮り、冬場の太陽光を取り込むことが大前提です。つまり、そもそも建てようとしている立地がエコ住宅向きじゃないですよね~

12月現在:リビングに日差しが差し込むのは12時を過ぎます。日が沈むまでたった3,4時間しか太陽光が差し込みません。

なので、高気密高断熱住宅でも「冬は寒い」という認識で家を間取りを考えるべきでした。

高気密高断熱住宅といってもマンションほどの気密はない

つづいてですが、私みたいなタイプは稀かもしれませんが、私はそもそも都会暮らし時代には、南東向きの太陽光ががんがんに差し込むマンション暮らしを5年ほどしていました。
(14階建ての7階の部屋で、角部屋ではなく中部屋でした。)

その頃の冬のリビングと言えば、エアコンだけで22度~25度。「まるで温室のようだな・・・」と実家からきた両親が言うほどの暖かさを経験していました。

だから、高気密高断熱住宅を建てればあの暖かさが体感できる~~♡
と思っていましたが、
そんなわけないんですよ。

 

鉄筋コンクリートであり、太陽がガンガン降り注ぐ(遮るものなく)、南東向きであり、中部屋のマンションの一室と、戸建ての気密や断熱性どちらが高いかと言われたら
絶対マンションだと思います(個人の体感ですが)

だって、鉄筋コンクリートで左右は何十にも囲われているのですから
どんなに住宅技術が進歩して気密があがったところで、

木造住宅一戸建ての家<マンション中部屋
のほうが確実に気密や断熱性があると思いませんか?

そこを正しく認識できていなかった。。

 

そりゃ半世紀前に建てられた実家に比べたら、今の技術で建てる高気密高断熱住宅が暖かいのは確かです。家を長持ちさせる、エネルギーを使わないエコ住宅であることは確かです。

ですが暖かさという観点から見たときには、マンションの一室を超えることは、よほど雪国のようなレベルの高気密高断熱にしない限り無理だと思います。←言いきるw

そもそもこの街の気候を理解して家を建てていなかった

さて家づくりを担った3名は
〇施主の私…この街に暮らす1年目(海立地育ち)
〇設計士さん…この街から150km以上離れた海立地に暮らす
〇工務店社長…この街から30㎞以上離れた海立地に暮らす

この3名でした。
そうなんです、この3名の中に、だれもこの街の寒さを本気で知っている人が居なかったのです。
土地を知らずして家をたてるとこうなる!西日編 | ため城 (tameshirou.com)

ここでも触れましたが、
工務店社長が住む市内と私が家を建てた場所だと、冬場の最低気温が5度は違います。
たとえば、12月上旬の現在だと、工務店社長の住む市内は最低気温5度です。
私の住むココは、0度です。車のフロントガラスバリバリです。

そして3㎝レベルの積雪時に、私の庭はこうなります。

おそらく、同じ日でも150㎞離れた設計士さん宅なら1㎝も雪は積もっていないでしょう。

で、私が、この田舎にUターンするまでは暮らしていた環境は、設計士さんが暮らすのと同じような環境でした。雪などほぼ積もらない温暖な町。

寒い寒いと思っていても暮らしてここに1年程度だと、この街がどのくらい寒いのかという
正確なデータを把握できていなかった。(数字でね)

もし、家を建てる前に、この街の寒さを正確に把握していれば
もっと違った間取り、違った立地、違った選択をしていたと思います。

結果、高気密高断熱住宅として

上棟30日目 C値測定! | ため城 (tameshirou.com)

このようにC値測定では良い数字を収めたにもかかわらず、暮らした体感として
高気密高断熱住宅にして暖かい~~♡

とはなりませんでした。

 

 

ここまで寒いと分かっていたら採用しなかったもの

ここまでこの街が寒いと分かっていたら、採用しなかったもの…

リビングの吹き抜け

です。まぁ・・・もうなども書いてきましたが、私、高気密高断熱住宅ならば
リビングの吹き抜けをつくっても暖かいのではないか

と思っていました。

が、それ間違いです!!!
暖房器具がエアコンならば、確実に寒いです。ここにも書きましたが、

【再度】吹き抜けを封鎖せよ!エアコンの限界説 | ため城 (tameshirou.com)


暖かい風って上に上に上りますから、結局1階がリビングだと、エアコン暖房だけで
暖かい空間というのは無理があると思います。我慢すれば暮らせるレベルかもしれませんが芯から温まるとは違いますよね~~

ちなみに同じタイミングで住宅を建てる友達は、工務店から「吹き抜けは寒いからやめておけば」と言われたそうです~。日陰立地で冬場に太陽光さえ取り込めない私は吹き抜けなど採用しなければよかったと冬場は思います。(夏場は良いんだけどね)

ただし、吹き抜けがあっても冬暖かい家というのもあると思います。

吹き抜けがあっても冬暖かい家って?

以下は私の憶測ですが、吹き抜けがあっても暖かい家は…

床暖房や暖炉がある家

 

だと思います(=゚ω゚)ノ太陽光パネルをのせてガンガン電気をつくって床暖房として利用する家だと暖かいと思います。長男の同級生が一条工務店で家を建てていますが、やっぱり「冬でも暖かい」と言ってましたよ~!だだし、それがエコ住宅なのかと問われれば、微妙ですがね。

家づくりに1番大切なことって何?

今まで書いてきた通り

①日陰立地で太陽光を取り込めない悪条件
②元マンション住まいで冬の暖かさは最高峰な暮らしをしていた
③引っ越した場所が雪国手前くらいの寒さで、海立地とレベルが違う冷え込み
④吹き抜けのせいでエアコンだけでは芯から温まる暖かさとは言えない

 

ということで結局、高気密高断熱住宅に暮らしているものの暖かい!!!
ということを体感することがほとんどなく。
マイホームで迎える1年目の冬は「寒いな…」「なんか着こまないと寒いな」という感じでした。
(暖かい家になると思って引っ越しの時にホットカーペットもこたつも捨てたのに)

ついに私は2年目の冬にしびれをきらしてコタツもホットカーペットも再購入。
こたつのある暮らしを始めました♪ | ため城 (tameshirou.com)

ようやく、自分が求める暖かい暮らしとなりました。

正直、今どこのハウスメーカーで家をたてても半世紀前より気密自体は上がっていると思うんです。

エネルギーが高騰していく社会になり、自家発電が当たり前の未来がくるのでしょう~
しかし、まだまだ10年前よりは安くなったとはいえ、売電価格も下がる中で太陽光パネルをのせて家を建てるのは施主の経済的負担が大きいですよね(そもそも私の場合日陰立地でアカンけど)

と!思うと、1番大切なのは、土地選びかもしれません。
ずっと昔からいわれている、「日当たりのいい土地」に家を建てるということが
結局は高気密高断熱を最大限に生かす家なのかもしれません。
高気密高断熱かどうかということより、家を建てる上で1番大切なことではないかと思います。

 

どんなボロイ家でも日当たりさえよければなんか幸せな気持ちになると思いません?

私は、土地に予算も時間もかけなかった(この街の気候調査も含めて)ことで
結局は日陰の土地に家を建ててしまった。

時間をかけたことは、その分こたえてくれるはずです。
予算がない
早く家を建てたい

そうやって、妥協した、頑張らなかったことがマイホームの反省点として
出てくるんですよね~

だれかの参考になれば幸いです。
ではまた

 

 

 

 

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